ケアマネの仕事をしている人がキャリアアップをするためには、認定ケアマネの資格を取ることが有効です。認定ケアマネは、ケアマネの資質向上を図ることを目的に2004年に作られた民間資格になります。人材育成や利用者環境を良くしていくために、実践的な仕事が出来る人を育てることが目標です。
認定ケアマネに申請するには、介護保険法の定めた介護支援専門員の資格を持っていることが条件になります。また、日本ケアマネジメント学会に入っていること、ケアマネの実務経験も必要です。実務経験では、居宅介護支援や地域包括支援センター、グループホームや多機能型居宅介護などが含まれています。受験資格は会員歴が2年以上ですが、それに満たなくても非会員で受験可能です。受験申請と書類審査を受けた後に、口頭試験を受けて合格すれば認定証の交付になります。書類審査の他に担当事例を3つ提出することが必須です。居宅介護支援や介護予防支援、グループホームなどそれぞれ条件が決められているので、それに合わせて事例を提出します。
認定ケアマネの資格を持つことで、主任ケアマネになるための介護支援専門員従事期間が5年から3年に短縮することが可能です。また、認定ケアマネになっている人のみ入れる会があり、特別な講習やキャリアアップ講座を受けることができます。主任ケアマネになるためのスキルアップも支援しているため、キャリアアップを目指している人には近道になるのです。